ED504-隠れ家的整体院

姿勢づくりは将来への投資

今一度考える、筋肉と関節とストレッチの方法

ご覧いただきありがとうございます。

ストレッチの方法について、少し細かく考えてみたいと思います。アウターマッスルとインナーマッスルのストレッチ方法の違いについて、そして足首をまたぐ筋肉を例にしてストレッチ方法の違いを解説します。

ストレッチは奥が深いです。一番効果的な引っ張り具合(テンション)は人によって変わります。また、同じ人でも日によって硬さは異なります。

筋肉はいくつかの筋肉が集まって一つの塊になっているので、隣り合った筋肉でもストレッチのやり方(強さや方向)が異なることがあります。

深いところにある筋肉(インナーマッスルなど)と浅いところにある筋肉(アウターマッスル)では、関節の角度で伸び方が変わります。

伸ばすことで楽になることもあれば、伸ばす場所を間違えて痛みが増えることもあります。伸ばしすぎて力が出なくなることもあります。

しっかり実施すればするほど気を配るところが増える、それがストレッチです。

筋肉を効率よく伸ばすために、体の構造を理解する

下記の図をご覧ください。足首を通る筋肉の二つの筋肉をピックアップした図です。

  • 赤:アウターマッスル。踵についているふくらはぎの筋肉。アキレス腱の筋肉、腓腹筋(ひふくきん)です。
  • 青:インナーマッスル。くるぶしの近くを通る親指を曲げる筋肉。長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)と言います。

ふくらはぎのストレッチをした場合、赤い筋肉と青い線の筋肉はのび方が異なります。

赤のアキレス腱の筋肉はくるぶしから離れていて足首の回転軸から遠いので、たくさん伸びます。

青の指を曲げる筋肉は、くるぶしの近くを通るため、足首が動いても赤の筋肉ほどは大きく動きません。

表面の筋肉はたくさん伸びますが、関節の回転軸に近い筋肉はあまり伸びないのです。言い替えれば、アウターマッスルはストレッチされやすく、インナーマッスルはストレッチしにくい位置関係にあるのです。

ふくらはぎの筋肉の伸ばし方

上記の2つの分類ごとにストレッチの方法をご提示します。

まずは踵につくアキレス腱の筋肉の伸ばし方です。

踵をしっかりつけて伸ばす意識を持ちましょう。

表面の筋肉を伸ばすなら踵をつける

次に足の指についている筋肉の伸ばし方です。 先程度は逆に、踵を浮かせて指の裏は床につけます。その状態でふくらはぎの奥の方を伸ばしましょう。

指の筋肉を伸ばすなら踵を浮かす

以上が、足首の後ろ側を通る二つの筋肉のストレッチ方法の違いです。実際には筋肉が足首を通る場所が、内くるぶしか、外くるぶしなのかでも、ストレッチ方法は変わります。

ご自分の体の使い方によって硬くなりやすい筋肉が変わります。その部分のストレッチを基本に考えて、全体的なバランスを整えていくとよいコンディションを保つことができます。

まとめ

その数400以上ある体中の筋肉を、くまなく伸ばすことはとても難しいことです。ストレッチを行うときは、いつも同じ種目だけを行うとバランスを崩しやすいです。硬いところを中心にとらえながら、その周辺やその反対側に当たる部分も伸ばすように心がけましょう。

そして、バランスをとれている状態が一番パフォーマンスが上がる状態です。次のことにいつも注意してください

  • 前と後ろ、右と左、内と外と、バランスよくストレッチを行うこと。
  • 表面の筋肉が伸びやすいので、無理に伸ばさず奥の方が伸びるように姿勢を心がけましょう。

みなさまのご健康をお祈りしています。

ご自分のストレッチ方法が正しいかどうか、気になる方はフォームよりご相談ください。

院長