足の筋肉の使い方について研究しています。
年を取るとつま先立ちができない人の割合が増えます。若い頃は何でもなかった動作が、年齢を重ねるにつれて徐々に困難になっていきます。
しかし、若い人全員がつま先立ちができるわけではありません。10代や20代でも、この動作が難しい人がいます。なぜ彼らはつま先立ちができないのでしょうか。
その理由についてご説明します。
バランスの悪さがつま先立ちを難しくする
結論から言うと、つま先立ちができないのは筋力不足だけが原因ではありません。つま先で立てない人のふくらはぎは、逆に過緊張で太くて硬くなっています。これは、ふくらはぎ自体の筋力は十分にあることを意味しています。
問題は、内くるぶしや外くるぶしを通る筋肉を上手く使えていないことです。アキレス腱の筋肉は十分に発達しているものの、その両脇の筋肉のバランスが乱れると、足首がぐらついてしまって踵を上手く上げることができません。
内と外のくるぶしを通る筋力のバランスをとる事で、足と足首が固定されます。つま先立ちのバランスをとるためのエクササイズの考え方を下記に述べます。
エクササイズ方法
当院では、足のコンディションを向上させるために以下の3つのアプローチを行います:
- 足指を曲げ伸ばししてふくらはぎの深層の筋肉を緩める。
- 小指を外側に開いて外反運動を行い腓骨筋群を活性化する。
- 爪先を下に向けて足首を伸ばす際に、外くるぶし/内くるぶしの筋肉を意識し、足の裏を引っ張り込む。
これらの動作は複雑に感じるかもしれませんが、個々の状態に応じて微調整が必要です。特に捻挫癖のある方や扁平足の方では、内くるぶし/外くるぶしの筋力バランスが低下していることが多いです。
捻挫後の腫れで硬くなった足底部の筋肉がこれらの動作を妨げがちですが、施術と並行して運動を行うことで、徐々に足の筋肉を上手に使えるようになります。
ふくらはぎが硬くなった人は、適切なストレッチが非常に効果的です。具体的なやり方は、施術所にてご指導しています。お声がけください。