湿布(シップ)を上手に活用しましょう。
お年寄りって湿布が好きですよね。まだ治療家になりたての頃は若かったので、湿布が効くという感覚が全くわかりませんでした。しかし、5年ほど前から湿布を貼ると筋肉が柔らかく動くのを実感するようになりました。
年齢を重ねると湿布の効果が感じるようになる、この理由は、不勉強で不明ですが、今のところ二つの仮説を立てています。
※あくまでも仮説ですので、人に言いふらさないでくださいね。正しい理由がわかれば、この記事はアップデートします。
高齢者になると湿布が好きになる。その仮説1
皮膚のバリア機能の衰えにより、湿布の有効成分が体内に浸透しやすくなった。
高齢者になると湿布が好きになる仮説その2
皮膚が乾燥するので湿布によって皮膚の乾燥を防げば、皮膚や皮下組織がの柔軟性が向上して体を動かしやすくなる。
皮膚がかぶれやすい人は?
加齢に伴う筋肉の硬さに対して、シッブは有効ですが、メンソール成分や粘着剤が肌荒れの原因になるようです。
そんな場合でも動きの悪いところに、ワセリンを少量塗ることは代替案の一つです。ワセリンはあらゆるクリームの基材で皮膚に柔らかさを与えます。しかも刺激もありません。
塗ることで皮膚の動きが良くなり、症状が改善することがあります。スーッとする感覚がないので、もの足らないかもしれませんが、皮膚の動きは改善します。かぶれやすい人はぜひお試しください。
痛いところではなく、硬いところに貼る
湿布は痛みを和らげてくれますが、そのメカニズムは上で述べたように、皮膚の動きをスムーズにして、筋肉を動きやすい状態にしてくれる事ではないかと考えています。
例えばアキレス腱が痛む場合、アキレス腱そのものに貼るよりもふくらはぎの筋肉に貼った方が症状が改善することはよくあります。炎症がある強く痛むアキレス腱の痛みにはどのみち効きませんが、強い痛みが治ってきた時期になれば、ふくらはぎを和らげるのが効果的です。
痛むところに貼ってしまいがちですが、筋肉を和らげた方が痛みが引くことも多いので、痛むところではなく、痛みの原因となっている筋肉を見つけて、ぜひ貼って見てください。