O脚と変形膝関節症は、多くの人が抱える膝の問題です。これらは特に高齢者やスポーツをする人に見られることが多いですが、実はどんな年齢の人にも起こり得ます。この記事では、O脚と変形膝関節症の関連について、やさしく解説します。あなたが初めて病院を訪れる高齢者であろうと、学校でスポーツを楽しむ中学生であろうと、この記事が役立つことを願っています。
O脚とは？
O脚（オーキャク）とは、立っている時に両足を揃えても、膝同士が離れてしまう状態のことを言います。足を揃えた時に膝が触れないで、膝と膝の間が「O」の形に見えることからこの名前がついています。O脚自体は多くの場合、特に問題を引き起こさないこともありますが、時には膝への負担が増える原因となり得ます。
変形膝関節症とは？
変形膝関節症は、膝の関節が徐々に摩耗し、正常な形が変わってしまう病気です。この病気は、膝の痛みや動きの制限などの症状を引き起こすことがあります。特に、膝に重い負担がかかる活動をしている人や、年齢が高い人によく見られます。
O脚と変形膝関節症の関連性
O脚はねじれから生じる
O脚はただ単に太ももやすねの骨が外側に開いているのではありません。その多くは足首からすねの骨で生じるねじれが原因です。すねの骨が外側にねじれることで膝が外向いていき徐々にO脚が強くなっていきます。
膝への負担増加
O脚は、膝への均等な負担分散が難しくなるため、一部に過剰なストレスがかかりやすくなります。この状態が続くと、膝の関節や周辺の組織が摩耗しやすくなり、変形膝関節症を引き起こすリスクが高まります。
動きのパターンの変化
O脚の人は、上でのべたように膝の下のすねがねじれることから起こります。膝が自然な位置にないため、歩行時などの動きのパターンが変わります。この変化が膝への負担をさらに増やし、変形膝関節症の発症リスクを高めることがあります。
年齢とともにひどくなる可能性が高い
O脚を生じさせる原因であるすねのねじれは、ふくらはぎの筋肉の硬さから生じることが多いのです。体重を支える筋肉ですから、ふくらはぎまわりの筋肉を放置していると、年齢とともに筋肉が硬くなり、すねのねじれも大きくなり、その結果O脚もひどくなります。
施術によって、筋肉の柔軟性とすねのねじれが改善する可能性があります。膝の軟骨が摩耗してからでは遅いのです。ひどくなる前に対応しましょう。
対策と予防
施術を受ける
O脚がどうして起こってきたのか、それを発生機序と言います。O脚および変形膝関節症の発生機序に詳しい施術家に相談しましょう。施術したからと言ってすぐにねじれがとれるわけではありませんが、よい状態に近づけてもらうと、目指すべき方向がわかりやすくなります。
今の自分の体の使い方が正常だとつい勘違いしてしまします。正常に近い方向に戻してもらってねじれているという感覚を体感していただけたらと思います。
正しい姿勢の維持
O脚の影響を減らすためには、日常生活で正しい姿勢を意識することが重要です。特に、長時間同じ姿勢でいることが少なくなるようにしましょう。
適切な運動の実践
筋肉を強化し、関節を支えるために、適切な運動を行うことが大切です。使っていない筋肉を鍛えて、使いすぎている筋肉は緩めます。その両側からのアプローチでバランスのとれた脚を作りましょう。
医療専門家のアドバイスや施術
自分の状態に合った対策や予防方法を知るためには、医療専門家のアドバイスを受けることが最も確実です。症状が気になる場合は、早めに専門家に相談しましょう。
O脚と変形膝関節症の関連性について理解することは、膝の健康を守る第一歩です。日常生活での小さな心がけが、健康な膝を保つための大きな一歩になります。
