ED504-隠れ家的整体院

姿勢づくりは将来への投資

腹筋が弱くなるのは首のせい?

病院に来る高齢者の方で、腹筋が全くできない人が相当数います。そしてそれらの方々の共通して言えるのは、首が硬いということです。

高齢者の姿勢の特徴

硬くなった首の筋肉が固くなることによる姿勢の乱れは、様々な場所に影響を及ぼします。

  • 肩を上に引っ張られて肩こりの原因になる
  • 首の関節が圧縮されて首の動きが小さくなる
  • 肋骨も上に引っ張られてみぞおちがひろがる
  • 横隔膜が縮んで呼吸が浅くなる
  • 腹筋の力が入りにくくなる
  • 腹筋と背筋のバランスが悪くなり腰の痛みが慢性化する
  • 腰痛によって腰に力が入らなくなり、腰の筋力が衰えて腰が曲がる

上半身だけだけではなく、下半身にもその影響は伝わっていきます。

  • 背筋が弱くなるが、腰から大腿骨をつなぐ腸腰筋の緊張は強くなるので、股関節を伸ばせなくなる。
  • 股関節が曲がると前屈み姿勢になる。
  • バランスをとるために膝を曲げて歩くようになる。
  • ふくらはぎの筋肉が

老化の進行はグラデーションのように徐々に始まる

これらの高齢者によくある姿勢の特徴は、高齢者になってから始まるのではありません。早い方では20代から始まる方もおられますが、多くは40代〜50代から徐々に進行していきます。

老人化した体型の予防には、40代から首の緊張を落としておく、そして腹筋に力が入る状態を保つことが、解決策の一つになると考えます。

姿勢のアンチエイジングに整体ができるお手伝い

そのため首の柔軟性を高めることをお勧めしています。

首を柔らかくすることで、肩の位置が自然と下がり、肋骨の位置も安定します。これにより、腹筋をはじめとする体幹の筋肉が適切に機能しやすくなり、全体のバランスが改善されます。

首の柔軟性を高めるためには、日常的に簡単なストレッチを行うことが有効です。例えば、ゆっくりと首を前後左右に動かす、耳を肩に近づけるように首を傾ける、といった動作を繰り返し行います。これらの動作は、首周りの筋肉を柔らかくし、血流を改善するのに役立ちます。

また、長時間同じ姿勢でいることも首の硬さの原因となります。デスクワークやスマートフォンの使用が多い方は、定期的に休憩を取り、軽いストレッチや体位の変更を心がけましょう。姿勢を意識することも重要です。背筋を伸ばし、頭を適切な位置に保つことで、首への負担を軽減できます。

さらに、日々の生活の中で体を動かすことの重要性を強調します。歩く、泳ぐ、軽いエクササイズなど、定期的な運動は全身の筋肉のバランスを整え、柔軟性を高めるのに効果的です。特に、体幹を鍛える運動は、姿勢を改善し、首の負担を減らすのに役立ちます。

以上のように、首の柔軟性を高め、日常の姿勢や生活習慣に注意を払うことで、高齢者の方々だけでなく、すべての人が健康的な体を維持するための土台を築くことができます。

これらのアドバイスを実践し、患者さんが自身の体と向き合う手助けをすることが私たちの使命です。