膝の痛みの中で最も多いのが、膝の内側の痛みです。
痛いところが悪いと考える方が多いのですが、実は痛みの場所と、痛みを発生させる原因は異なることがほとんどです。
痛む場所と痛む原因が違うケースが多いことがご理解できれば、ご自宅でも対処することが可能になります。
以下に膝の内側の痛みとその原因についてを例にして説明していきます。
膝の内側が痛む原因とは?
膝の内側が痛む原因には、膝の過度な使用や不適切な姿勢、筋肉のアンバランスなどが考えられます。特に、膝の外側の筋肉(大腿筋膜張筋や腸脛靭帯、)が緊張していると、膝蓋骨(膝のお皿)を介して内側の痛みを引き起こすことがあります。
このような痛みを和らげるためには、外側の筋肉の緊張を緩めることが重要です。
膝の外側の筋肉が影響する理由
膝の外側には、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)や腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)といった筋肉や靭帯が存在します。
これらの筋肉が緊張すると、膝の内側に過剰な負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
外側の筋肉を緩めることで、膝全体のバランスが改善され、内側の痛みを軽減することができます。
筋肉の緊張を緩める簡単なストレッチ
外側の筋肉の緊張を緩めるためには、以下のストレッチを試してみてください。
- 腸脛靭帯ストレッチ
- 大腿筋膜張筋ストレッチ
痛みを我慢してストレッチするのはやめましょう。ストレッチは、同じ筋肉を伸ばす場合でも、硬さや痛みによって様々な方法があります。ご相談いただければ、より良いストレッチ方法を処方いたします。
自宅でできるセルフマッサージの方法
筋肉の緊張を緩めるために、以下のセルフマッサージを試してみてください。
- フォームローラーを使ったマッサージ
- 手を使ったマッサージ
- マッサージガンを使ったマッサージ
筋肉の緊張を防ぐ日常生活のコツ
日常生活でのちょっとした工夫で、筋肉の緊張を防ぐことができます。
正しい姿勢を保つ 立ち姿勢や座り姿勢が悪いと筋肉に負担がかかります。背筋を伸ばし、自然な姿勢を保つよう心がけましょう。
適度な運動を取り入れる 日常的に運動を行い、筋肉の柔軟性を保つことが重要です。ウォーキングやヨガなど、全身を使う運動がおすすめです。
定期的なストレッチ 毎日のストレッチで筋肉の緊張をほぐし、柔軟性を維持しましょう。特に運動後や長時間同じ姿勢でいる場合は、積極的にストレッチを行いましょう。
理学療法士が教える膝の痛み予防法
膝の痛みを予防するためには、以下のポイントに注意しましょう。
適切な靴を選ぶ 足に合った靴を履くことで、膝への負担を軽減できます。特にウォーキングやランニングをする場合は、クッション性のある靴を選びましょう。
体重管理 体重が増えると膝への負担も増えます。適切な体重を維持するために、バランスの取れた食事と運動を心がけましょう。
膝の保護 スポーツや運動をする際は、膝のサポーターやテーピングを使用して膝を保護することをおすすめします。