腰痛の終着駅とも言うべき、脊柱管狭窄症の患者さんのよくある姿勢や動きの特徴についてまとめてみました。
脊柱管狭窄症とは
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A[🦴 骨が変形] --> B[📉 神経の通り道が狭くなる]
B --> C[⚡ 神経が圧迫される]
C --> D[😣 痛む・しびれる]
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腰部脊柱管狭窄症は、腰の骨の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される病気です。腰痛はもちろん、足の痛み・しびれが起こります。歩いているとだんだん足が痛くなり、休憩すると楽になる症状(間欠性跛行:かんけつせいはこう)も、脊柱管狭窄症に特徴的な症状です。
病気の初期では治療によって痛みやしびれが軽減することもありますが、ひどくなれば症状が固定化して絶えずしびれが残るようになります。
この文章では、脊柱管狭窄症の症状を緩和するために自然にやってしまう姿勢不良を取り上げました。
体が自然に行う動きの変化とその対策
1. 前かがみの姿勢
症状を軽減するために、最も特徴的な変化です。前かがみになることで神経の通り道が少し広がり、痛みが楽になります。歩くときに前屈みになったり、押し車やショッピングカートに寄りかかるような姿勢になります。
歩いていると足のしびれや腰の痛みが出てきますが、股関節が曲がっている自転車は長時間こぐことが出来ます。
一般的な腰痛では、治療によって良い姿勢を作ることが出来るようにするのが望ましいのですが、脊柱管狭窄症の場合は話しが異なります。良い姿勢をとることで、痛みやしびれの症状を強くなる場合は、無理をしてはいけません。むしろ前屈みになってください。施術によって痛みやしびれの軽減が出来るがどうかを判断させていただきます。
2. 歩き方の変化
- 歩幅が小さくなる:痛みを避けるため、小股で歩くようになります
- 歩くのが遅くなる:症状が悪化しないよう、ゆっくり歩くようになります
- 頻繁に休憩する:歩いていると足が痛くなるため、こまめに立ち止まったり座ったりします
前屈み姿勢になれば歩幅は短くなります。良い姿勢がとれない状態では、歩幅を大きくすることや早歩きは避けた方が安全です。
また、腰に対してやさしい前屈み姿勢ですが、足にとっては負担のかかる姿勢になります。痛みを我慢して早歩きや長時間歩くことは、脊柱管狭窄症の病態を悪化させてしまうので、やめましょう。
3. 足の付け根や膝の動きの変化
腰の動きが悪くなるので、足の付け根(股関節)を曲げたり、膝を少し曲げた状態で歩くようになります。関節を曲げた状態は筋肉に負担が大きいので、太ももの前の筋肉や膝まわりの筋肉に疲労がたまり、硬くなりやすくなります。
4. 体幹・骨盤の変化
- 骨盤が後ろに傾く:腰の反りを少なくするための体の工夫
- 体幹の筋肉に力が入る:不安定さを補うため、お腹や背中の筋肉が常に緊張します
前屈み姿勢が続くことによって、骨盤は後ろに傾き(後傾)腰が曲がり、腰回りの筋肉が硬くなるため、前屈み姿勢が
これらの姿勢の変化が、長期間続くとどうなるか
前屈み姿勢や小さな歩幅など、脊柱管狭窄症に寄って起こる動きや姿勢の変化は、そもそも症状を楽にするためのものです。しかし、この変化が長期化すると違う問題が起こります。
太ももの筋肉が硬くなったり、膝の曲げ伸ばしがしにくくなったり、体幹の筋力が弱くなる、これが代表的な二次的な問題です。元々の脊柱管狭窄症の問題に加えてこれらの問題が上乗せすることで、さらに体の機能が低下したり、痛みが増える悪循環に陥ります。
治療方針
脊柱管狭窄症の問題に加えて、症状をかばう姿勢や動きが悪影響をもたらします。改善のために単純に良い姿勢に戻すと、症状が悪化することもあるのが難しいところです。
治療では、狭窄症そのものの治療に加えて、これらの体の動きの変化によって生じた問題にも対処しています。
- 硬くなった腰のストレスを減らす
- 腰部にストレスをかけないように腰以外の関節の可動域を復活させる
一言で言うと
体が硬いと症状の改善は進みません。筋肉の柔軟性を取り戻し、関節の可動域を増やしていきましょう。
今日からできる小さな工夫で、未来の動きやすさが変わります。まずは一歩、一緒に始めましょう。