前回の記事では、左右差とインナーマッスルの関係や、その影響について解説しました。
今回はその改善法として、インナーマッスルの働きを整える具体的なトレーニングをご紹介します。
4. 左右差を整えるインナーマッスルトレーニング
呼吸を活用した体幹安定エクササイズ
腹横筋と横隔膜は、呼吸と深く関わっています。正しい呼吸で自然とインナーマッスルを活性化させましょう。
【エクササイズ例】腹式呼吸ドローイン
- 仰向けで膝を立ててリラックス
- 鼻から息を吸い、お腹を膨らませる
- 口から息を吐きつつ、お腹をへこませる
- 5〜10回繰り返す
→ ポイント
- 腹横筋が自然に働く感覚を意識する -腹筋のかたまり具合を指先で確認しましょう。左右の違いをなるべく少なくする
左右差を整えるバランストレーニング
体幹の軸を意識し、左右均等に筋肉を使う感覚を養うことが目的です。
【エクササイズ例】四つ這いバランス(バードドッグ)
- 四つ這いで背筋をまっすぐに保つ
- 右手と左脚を伸ばし10秒キープ
- 反対側も同様に、左右各5回実施
→ ポイント:体が揺れないよう体幹でバランスを保つ
日常動作に活かす
座る・立つ・歩く際に腹部を軽く引き締めるなど、インナーマッスルを意識して生活することで、左右差の再発を防げます。
5. まとめ:インナーマッスルを整え、左右差を防ぐ
体の左右差は日々の生活で蓄積され、気づかぬうちに姿勢や動作に影響を与えます。その背景には、体幹インナーマッスルの左右差が潜んでいることが多いのです。
これらの筋肉がバランスよく働けば、自然な姿勢と滑らかな動作が可能となり、痛みや疲労の予防にもつながります。改善には、呼吸やバランストレーニングを活用し、体の内側から整えることが大切です。
見えない筋肉を整えることが、快適に動ける体と将来の安心につながります。