整体の目的の一つは体の歪みの左右差を改善することです。
施術によって左右差が改善したとて、また歪むことはよくあることです。その原因に筋力の左右差が挙げられます。
筋力の左右差がある場合は、歪みが戻りやすいので左右を分離させたトレーニングをお勧めしています。
以下に、筋力による左右差の解説と実際のトレーニングについてのべます。
トレーニングで左右差をなくしていく方法
日々の生活の中で、私たちは無意識に利き手を多く使っています。例えば、右利きの方であれば、右手で物を持ったり、書いたり、作業をしたりすることが多いでしょう。このような偏りがあると、右と左の筋肉のつき方に違いが出てきます。右手を頻繁に使うと、その筋肉は次第に硬くなり、強くなり、場合によっては短くなります。
一方、左手は右手ほど使われないため、筋肉がそれほど硬くならず、比較的柔軟性を保っている場合が多いのです。
この左右差が続くと、腕だけでなく、肩甲骨や背中全体にも影響を及ぼします。例えば、右腕の筋肉が硬くなると、右側の肩甲骨が引っ張られ、その結果、背中に歪みが生じます。さらに、左右の筋肉のバランスが崩れることで、腕の長さや肩甲骨の位置にも左右差が現れる可能性があります。これに伴い、背中や肩の緊張度にも違いが生まれ、体全体のバランスが悪くなってしまうのです。
左右差を減らすためのトレーニングのポイント
このような左右差を改善するためには、トレーニングの際に左右を平等に鍛えることが重要です。特に効果的なのは、左右を個別に動かすトレーニングを取り入れることです。
バーベルのような両手を同時に使う器具だけでなく、ダンベルやケーブルを使い、片方ずつトレーニングを行うことで、左右それぞれの筋肉の使い方や強さの違いを感じることができます。
例えば、以下のようなエクササイズがおすすめです: - ダンベルを使った片手のベンチプレス - 片手ずつ行うラットプルダウン - ケーブルを使った片腕のローイング
これらの種目を取り入れることで、左右の筋肉のコンディションを均等に整え、筋力のバランスを改善できます。
バランスが整うことで得られる効果
左右差を改善すると、肩や背中の痛みが軽減するだけでなく、姿勢が整い、運動パフォーマンスの向上にもつながります。また、日常生活での動作がスムーズになるのを実感できるでしょう。
日々のトレーニングに左右差を意識したアプローチを取り入れ、体全体のバランスを整えていきましょう。それが、将来の健康につながる重要な一歩です。