ED504-隠れ家的整体院

姿勢づくりは将来への投資

治らない肩こりを治すなら、あご下の筋肉を緩めよう

根本原因を治す施術に取り組んでいる整体師のブログです。治らない肩こりを治すためには、首の前側にある顎から胸の方向に伸びる筋肉を緩める必要があります。

本記事の内容は以下のとおりです。

  • 専門的な視点から肩こりの原因を解説。皆様にに新しい視点を提供します。
  • 当院で使っている実践的なストレッチ法を紹介!すぐに試せる内容です。

首のコリを改善するときに、凝ったところをもみたくなるものです。僧帽筋や肩甲挙筋など肩甲骨を支える筋肉はほとんどの人が硬くなっています。

それらの肩こりに関連する筋肉を緩めても、一時的には楽になるもののすぐに戻ることがほとんどです。

そんな時こそ首の前後の筋肉のバランスを考えて、アプローチすることが必要です。

当院では、根本解決を目指して広頚筋を緩めるアプローチを推奨しています。

広頚筋を緩めないと肩こりが無くならない原因

広頚筋は広くて薄い筋肉で首の前を覆っています。首の動きが悪くなると、振り向いたり上を向くことが辛くなります。

広頚筋の緊張が強くなると、あごが常に鎖骨方向に引っ張られるため、頭は前に出やすくなり首の筋肉の緊張が高まるので、肩こりを感じるようになります。

ばくぜんとコリを感じる首の後ろ側をストレッチをするよりも、たまには広頚筋を緩めてみませんか。

広頚筋のストレッチ

首を横に倒しながら、少し上を向くと伸びる筋肉です。

ただ、広頚筋の付着部は皮膚にあるので、ストレッチをしながら次の動作を加えると効果的です。

  • あごの皮膚を持ち上げる
  • 肩を下げる(鎖骨を下げる)

上手く伸ばせれば、首の前の皮膚が突っ張る感覚があり、広頚筋を伸ばすことができます。

一度体験いただければ、伸びた感覚はすぐに分かりますので、分かりづらい肩は来室時にご相談ください。

広頚筋の基本情報(こうけいきん、Platysma)

項目 詳細
名称 広頚筋(こうけいきん、Platysma)
位置 頸部(首)の前面
起始 第2・第3肋骨の皮膚および鎖骨の上方の皮膚
停止 下顎骨、口角および下唇の皮膚
機能 皮膚を引き下げることで首の皮膚を緊張させる、口角を下げる、顔面表情筋として働き、驚きや恐れの表情を作る
神経支配 顔面神経(第7脳神経)
供給血管 顔面動脈および頸外動脈の枝

解剖学的特徴

広頚筋は皮膚に近い位置にあり、非常に薄い筋肉です。頭部を下げるときに首の皮膚を引き下げる役割を持ち、また、下顎を下げたり、口角を下げる動作に関与します。

臨床的意義

広頚筋の緊張や過度の収縮は、首のしわや皮膚のたるみなどに影響を与えることがあります。フェイシャルエクササイズやマッサージによって、この筋肉の緊張を和らげることができます。

まとめ

首や肩のこりの原因を見つけることはご自分では難しいことだと思います。コリを感じるところではなく、前側に原因があることもあります。

広頚筋が肩こりの1番の問題であることはそれほど多くはありませんが、治療の効果を妨げて、すっきり治らない原因の一つになる問題点です。

手強い肩こりで自分でなんとかならないときは、ぜひご相談ください。