ドゥケルバン症候群は、手首の親指側にある2本の腱(短母指伸筋腱と長母指外転筋腱)とそれを覆う腱鞘の炎症や肥厚によって引き起こされる疾患です。
ドゥ・ケルバン腱鞘炎の特徴
- 親指の付け根の痛み: これが最も一般的な症状です。特に親指を動かしたり、握ったりすると痛みが強まります。
- 腫れ: 親指の付け根が腫れることがあります。
- 動きづらさ: 親指を曲げたり伸ばしたりする動きが制限され、日常生活に支障が出る場合があります。
またそれぞれの発生頻度は以下の通りです。
症状 | 発生頻度 |
---|---|
手首の親指側の痛み | 90-95% |
親指の付け根の腫れ | 80-85% |
親指や手首の動きの制限 | 70-75% |
握力の低下 | 60-65% |
手首を曲げた際の痛み(フィンケルシュタインテスト陽性) | 90-95% |
親指の動きに伴う引っかかり感 | 50-55% |
手首の熱感 | 30-35% |
主な特徴は以下の通りです:
- 腱鞘の肥厚と狭窄が生じる
- 腱の表面が傷つき、さらなる刺激を引き起こす悪循環が発生する
- 炎症よりも、むしろ腱鞘の肥厚とムコ多糖類の蓄積(粘液様変性の指標)が特徴的
男女の発生比率は次の通りです。
- 男性の発症率は約0.5%(200人に1人)
- 女性の発症率は約1.3%(77人に1人)
- 年齢的には特に40代から50代にかけての発症が多いです。
施術方法
本院での施術は、次の通りになります。
- 原因となる筋肉のストレッチ
- 手関節・橈尺関節・肘関節アライメント改善